2017年10月30日
テッドリゲティの完成度。クリストファーセンの滑らかさ。ピントローの直線的なライン取り
今年の男子GS開幕戦が延期になったのは本当に悲しい。
なんでかって?新しくR30の板に変わったことで、滑りの完成度、テクニックの変化が感じられる選手が大勢いた。だれが、一番WCコースで合わせてこれるか、めちゃくちゃ興味があったからだ
まず、テッドリゲティ選手。
彼の事前に上がっていた動画の滑りの完成度。半端じゃなかった。
全盛期よりもさらに一段ラインを落とした直線的なコース取り。それでも、無理やり板を振らずにスピードを一ターンずつつなげていけるテクニックの高さ。
以前よりスキーが切り替え直後にフォールラインを向けているからこそ、このアプローチが可能。ただし、やりすぎると一ターンずつスピードが途切れてしまう。
緩斜面では以前のように極力板の向きを変えすぎず、自然につなげながら、中緩斜面ではヒルシャーのように思いっきりスキーをフォールラインに向けて直線的につっこんでくる・・・
R30が以前よりも自分からエッジをかましてくれる特性を最大限に生かしたアプローチだと思う
次に注目していたのはクリストファーセン選手
急斜面の数ターンは叩かれてしまっているが、本当に中緩斜面からは本当に雪煙が横に全く上がらず、後ろにだけ抜けていく、非常にシャープなターンを描けている。
なおかつ、クリストファーセン選手も以前よりラインが低く直線的
去年は方向をつけすぎてスピードがつなげず、タイムがでないことが多かったけど
今年の滑りはかなり来そうな気配を感じさせる滑りと思っていた
この二人を紹介した内容からみても、分かってもらえると思うが
R30はいかに横にではなく縦に圧をかけれるかが、勝負の板に思っている
R27時代は、かなり横にも圧をかけないとスキーをたわますことができなかった。
でも、R35は横に踏めない。縦に強い圧をかけてたわませるテクニックが必然的に身についたように見える
R35をあれだけ乗りこなしていた選手たちからすれば、R30を縦に踏んで曲がることは当たり前のように簡単。
ただ、かまないR35の間隔でエッジをかけようとしすぎると、引っかかりすぎる状況にあると思う。
そう、直線的にフルカービングで入ってこれるのは当たり前。問題は、どれだけ縦にだけ圧をかけてクリーンなターンを作ってこれるか。
テッドを含めた多くの選手がこの課題を掲げて滑りを改造してきたように思う。
そういった流れで、逆に今まで通り強くエッジングする選手もいたのがかなり驚きだった
昨年前半勝ちまくったピントロー選手
この厳しいセットを、思いっきり方向付けして、横ずらしを交えながら誰よりもまっすぐ落ちてくる
R30は35よりも角が立ちやすい。だから、こういった少しずれを覚悟したライン取りも可能
どっちが早いんだろうか・・・もうわくわくが止まんなかった
・・・ビーバークリークまでおわづけされてしまったなぁorz
つら・・・女子の分析でもしてますよ、はい
最後に、個人的に今年きたら面白いなと思ってる選手
steffan winkelhorst選手
今年のNZカップで好成績をあげている。クリーンなターンテクニックと直線的なライン取りが速さを生み出していて、個人的にかなり期待している。トップの噛みが甘く、急斜面に不安を残す点がネックかなと
ぜひ、ビーバークリークで注目してください。かなり基本に忠実な滑りなので、見本にも良いです
ではでは~なにかご意見あれば
なんでかって?新しくR30の板に変わったことで、滑りの完成度、テクニックの変化が感じられる選手が大勢いた。だれが、一番WCコースで合わせてこれるか、めちゃくちゃ興味があったからだ
まず、テッドリゲティ選手。
彼の事前に上がっていた動画の滑りの完成度。半端じゃなかった。
全盛期よりもさらに一段ラインを落とした直線的なコース取り。それでも、無理やり板を振らずにスピードを一ターンずつつなげていけるテクニックの高さ。
以前よりスキーが切り替え直後にフォールラインを向けているからこそ、このアプローチが可能。ただし、やりすぎると一ターンずつスピードが途切れてしまう。
緩斜面では以前のように極力板の向きを変えすぎず、自然につなげながら、中緩斜面ではヒルシャーのように思いっきりスキーをフォールラインに向けて直線的につっこんでくる・・・
R30が以前よりも自分からエッジをかましてくれる特性を最大限に生かしたアプローチだと思う
次に注目していたのはクリストファーセン選手
急斜面の数ターンは叩かれてしまっているが、本当に中緩斜面からは本当に雪煙が横に全く上がらず、後ろにだけ抜けていく、非常にシャープなターンを描けている。
なおかつ、クリストファーセン選手も以前よりラインが低く直線的
去年は方向をつけすぎてスピードがつなげず、タイムがでないことが多かったけど
今年の滑りはかなり来そうな気配を感じさせる滑りと思っていた
この二人を紹介した内容からみても、分かってもらえると思うが
R30はいかに横にではなく縦に圧をかけれるかが、勝負の板に思っている
R27時代は、かなり横にも圧をかけないとスキーをたわますことができなかった。
でも、R35は横に踏めない。縦に強い圧をかけてたわませるテクニックが必然的に身についたように見える
R35をあれだけ乗りこなしていた選手たちからすれば、R30を縦に踏んで曲がることは当たり前のように簡単。
ただ、かまないR35の間隔でエッジをかけようとしすぎると、引っかかりすぎる状況にあると思う。
そう、直線的にフルカービングで入ってこれるのは当たり前。問題は、どれだけ縦にだけ圧をかけてクリーンなターンを作ってこれるか。
テッドを含めた多くの選手がこの課題を掲げて滑りを改造してきたように思う。
そういった流れで、逆に今まで通り強くエッジングする選手もいたのがかなり驚きだった
昨年前半勝ちまくったピントロー選手
この厳しいセットを、思いっきり方向付けして、横ずらしを交えながら誰よりもまっすぐ落ちてくる
R30は35よりも角が立ちやすい。だから、こういった少しずれを覚悟したライン取りも可能
どっちが早いんだろうか・・・もうわくわくが止まんなかった
・・・ビーバークリークまでおわづけされてしまったなぁorz
つら・・・女子の分析でもしてますよ、はい
最後に、個人的に今年きたら面白いなと思ってる選手
steffan winkelhorst選手
今年のNZカップで好成績をあげている。クリーンなターンテクニックと直線的なライン取りが速さを生み出していて、個人的にかなり期待している。トップの噛みが甘く、急斜面に不安を残す点がネックかなと
ぜひ、ビーバークリークで注目してください。かなり基本に忠実な滑りなので、見本にも良いです
ではでは~なにかご意見あれば
この記事へのコメント
1. Posted by highspeedskier 2017年10月30日 21:13
男子の開幕戦が中止・・・残念でした。
が、日本の女子がポイントを取ったのは今後に向けて明るい材料だったかもしれませんね。
気のせいなのかもしれませんが、r35、R30はトップ幅が27より狭くて鋭い感じがしました。私の乗った印象ですが。
Rの27と30の3Mの違い以上にスキーの反応が違うな~という感じがしました。
ブログは場所を変えてひっそりと続けています。
近日中に案内しますね。
が、日本の女子がポイントを取ったのは今後に向けて明るい材料だったかもしれませんね。
気のせいなのかもしれませんが、r35、R30はトップ幅が27より狭くて鋭い感じがしました。私の乗った印象ですが。
Rの27と30の3Mの違い以上にスキーの反応が違うな~という感じがしました。
ブログは場所を変えてひっそりと続けています。
近日中に案内しますね。
2. Posted by 新人すきーやー 2017年11月03日 00:57
わざわざコメントへの返信ありがとうございます。
改めて考えたら、あれは体の通るラインとスキーの通るラインだったのかなと。お恥ずかしいです。。。
ひとつ気になったのですが、スキーのトップを使えている使えていないというのはどこで判断しているんですか?
雪煙の上がり方とかトップが浮きがちだとかかと思ったんですけど、全くわかりません笑
改めて考えたら、あれは体の通るラインとスキーの通るラインだったのかなと。お恥ずかしいです。。。
ひとつ気になったのですが、スキーのトップを使えている使えていないというのはどこで判断しているんですか?
雪煙の上がり方とかトップが浮きがちだとかかと思ったんですけど、全くわかりません笑
3. Posted by ジュニアレーサーの親 2018年01月09日 01:48
ジュニアレーサーの親として、とても勉強になる記事をありがとうございます。
ラインのことでお伺いします。
子供は、複数名のコーチから指導を受けることがあるのですが、あるコーチからは、「高いライン」で滑るように言われ、別のコーチからは「低いライン(より直線的なライン)」で滑るように教えられます。
かつて主流だった直線的で低いラインから、高いラインが一度は主流になったものの、最近また、低いラインが主流になりつつあるとも。
技術やフィジカルが劣るジュニアが直線的なラインをとろうとしても、ターン時にブレーキがかかってしまったり、切替時にポジションが後傾になってしまうとも聞けば、
低いラインを攻める技術は成長期過ぎてからは身につかないから、ジュニアのうちにチャレンジすべきとも。そのあたり、なんらかの考察がありましたら、ぜひとも教えて下さい。
ラインのことでお伺いします。
子供は、複数名のコーチから指導を受けることがあるのですが、あるコーチからは、「高いライン」で滑るように言われ、別のコーチからは「低いライン(より直線的なライン)」で滑るように教えられます。
かつて主流だった直線的で低いラインから、高いラインが一度は主流になったものの、最近また、低いラインが主流になりつつあるとも。
技術やフィジカルが劣るジュニアが直線的なラインをとろうとしても、ターン時にブレーキがかかってしまったり、切替時にポジションが後傾になってしまうとも聞けば、
低いラインを攻める技術は成長期過ぎてからは身につかないから、ジュニアのうちにチャレンジすべきとも。そのあたり、なんらかの考察がありましたら、ぜひとも教えて下さい。